ナグ・ハマディ文書
1945年にエジプトのナイル川沿いの町ナグ・ハマディで、聖書外典の「トマス福音書」「ピリポ福音書」を含む13冊のパピルス写本が発見されました。これが「ナグハマディ文書」です。
ロビンソン編『英訳ナグハマディ文書』、ペイゲル『ナグハマディ写本』各序章、邦訳では荒井献『トマスによる福音書』(講談社学術文庫)第1章、Wikipediaなどが読みやすく解説しているので参照ください。
現在の黙示録的なコロナ禍の中、「死海写本」「ゾロアスター教」なども扱うブロガー吉乃黄櫻さんが岩波書店版『ナグハマディ文書』全巻に挑戦していることを知り、今回の雑誌発行となりました。吉乃さんは、加えて2006年にナショナルジオグラフィック社より出版された「ユダの福音書」についても寄稿してくれました。
イエスの言葉は、「学者」ではなく、漁師であるペテロや娼婦だったマグダラのマリアを始めとする「普通の人」に語られた言葉です。
吉乃黄櫻さんにアニメ『エヴァンゲリオン』ファンが「エヴァンゲリオン」の言葉を頼りに巨大古代ミステリーに挑むように、ワクワク感を持った文章を寄稿頂きました。
広義の「Q資料」全体が考古学調査の中で発見されることを切に願っています。
荒井献『トマスによる福音書』(講談社学術文庫)
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000150750
岩波書店版『ナグ・ハマディ文書』全4巻
https://www.iwanami.co.jp/book/b287056.html
https://www.iwanami.co.jp/book/b257546.html
https://www.iwanami.co.jp/book/b264666.html
『原典 ユダの福音書』(ナショナルジオグラフィック社)